iOS

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iOS(アイオーエス)は、アップルが開発・提供するオペレーティングシステム(組み込みプラットフォーム)である。iPhone、iPod touch、iPad、iPad mini、Apple TVに搭載されている。
元はiPhone OS(アイフォーン オーエス)という名前だったが、2010年6月21日にリリースされたバージョン4.0からは現在のiOS(アイオーエス)という名称が使われている。

【概要】

アップルのスマートフォンであるiPhoneや、PDA機能を持つデジタルメディアプレーヤーのiPod touch、タブレット端末のiPad・iPad miniに搭載されているオペレーティングシステムである。セットトップボックスのApple TVにも採用されているが、ユーザによるアプリケーションの追加ができないなど大幅に機能が制限されている。
iOSは、基本的にMac OS Xをタッチパネルの携帯機器に最適化した形で再構成したもので、ユーザインターフェースは全く異なるものの、Darwinカーネル(XNU)の上に、Cocoaベースのアプリケーションフレームワークが載っている構成はMac OS Xと共通する。ただし、Mac OS Xの根幹技術の一つであるCarbonやUNIX関連の機能の多くを欠いており、開発者はCocoa Touch、Media、Core Services、そしてCore OSという4つのレイヤを通じてOSにアクセスする。マルチタッチパネル、加速度センサなどを生かした、従来にはない特徴的なユーザインターフェイスで注目を集めた。
当初はユーザによるアプリケーションの追加は認められていなかったが、2008年6月よりSDKが整備され、App Storeで自由にアプリケーションを追加できるようになっている。iPhone SDKの登場により、Cocoaフレームワークと開発言語としてのObjective-Cが改めて注目されることとなった。iPhoneはJava仮想マシン、Carbonを搭載しておらず、iPhone向けネイティブアプリケーションの開発には、基本的にObjective-C(もしくはSwift)を習得する必要がある。iOSのカーネルは当初からマルチタスク対応であり、音楽再生などのOSに組み込まれたプロセスはバックグラウンドで実行させることができたが、iOS6までは、バッテリやメモリ容量の制約から、1度に起動するアプリケーションは1つに限定されていた。iOS7からはこの制約は撤廃された。
なお「IOS」はシスコシステムズの商標であるが、同社はアップルが「iOS」の商標を使用することに合意している。

【アプリケーションソフトウェア】

iPhone/iPod touch/iPad 用のサードパーティアプリケーションは、App Store経由で配布・販売されている。
当初はセキュリティ上の理由から、Webベースのアプリケーションのみが認められていた[7]。しかし、2008年6月からは開発者にネイティブアプリケーションソフトウェア開発キット(iPhone SDK)が提供され、iPhone 3Gの発売(同年7月)と同時にApp Store経由でのサードパーティアプリケーション配布が開始された。

【SDK】

iOSのSDKは以下のコンポーネントを含む。

<Cocoa Touch>
マルチタッチ機能の制御、加速度センサ、View hierarchy、言語サポート、カメラ、iAd、Game Kit、Address Book UI、Map Kit

<Media>
OpenAL、オーディオと録音、ビデオフォーマットおよびイメージフォーマットのサポート、Quartz、 Image I/O、Core Animation、Core Audio、Core Text、Core MIDI、OpenGL ES、AirPlay

<Core Services>
ネットワークサポート、アドレスブック、SQLite データベース、Core Foundation、Core Location、Grand Central Dispatch、In-App Purchase

<Core OS>
TCP/IP、ソケット、パワーマネージメント、アクセサリの制御、スレッド、セキュリティ、ファイルシステム

【内蔵アプリケーション】

  • 電話(iPhoneのみ)
  • Safari
  • メール
  • ミュージック
  • メッセージ
  • カレンダー
  • 写真
  • カメラ
  • 天気(iPhoneのみ)
  • 時計
  • マップ
  • ビデオ
  • メモ
  • リマインダー
  • Photo Booth(iPadのみ)
  • 株価(iPhoneのみ)
  • iBooks
  • iTunes Store
  • App Store
  • ヘルスケア(iPhoneのみ)
  • 設定
  • FaceTime
  • 計算機(iPhoneのみ)
  • Podcast
  • Game Center
  • コンパス(iPhoneのみ)
  • ヒント
  • ボイスメモ(iPhoneのみ)
  • 連絡先
  • Apple Watch(iPhoneのみ)
  • Find iPhone
  • iCloud Drive(設定アプリから自分で追加)

【ブラウザ問題】

iOSアプリの多くはSafariとの連携が前提になっているものが多く、サードパーティー製のブラウザをデフォルトにすることができない。

【デザイン盗用疑惑】

2012年9月20日、スイスの新聞はアップルがスイス連邦鉄道の許可なしにスイス鉄道時計のデザインをiOS 6用の時計アプリケーションとして盗用したと報じたが、後に和解しライセンス契約を結んだ。しかしiOS 7になってそのデザインは変更されている。

【地図アプリケーションの問題】

iOS 6.0から搭載された、アップルが独自に開発した地図アプリケーション「マップ」の精度の低さが話題となった。具体的には存在しない駅名「パチンコガンダム駅」や地名が表示されていたり、東京タワーを3Dに表示させたときの図が「鉄塔」というよりも、高層ビルになっているなど、3D表示の正確性に問題があった。クラウドベースのサービスであり、多くのユーザーが使うほど改善すると当初アップルはコメントしていたが、9月28日にティム・クック最高経営責任者の声明で、「自分たちに課した(最高レベルの製品を作るという)基準に達することができませんでした」と、公式ウェブサイトで謝罪している。また、状況が改善されるまで、GoogleのGoogle マップも含めた他社の地図アプリケーションをApp Storeでの購入や、アイコンダウンロードで使用することを推奨している。なお、アップルが自社製品に関して謝罪するのは極めて異例な出来事である。しかし、2013年2月にリリースされたiOS 6.1.1 Beta(後にiOS 6.1.3としてリリース)で日本のマップが改善されていることが分かり、3月11日には一般にもマップデータが改善され、不明瞭な部分は修正され、より明確なデータに変更された。

 

【iPhone/iPad/iPod touchが再起不能となるバグ】

iOS 8またはiOS 9が搭載されている64ビットプロセッサが内蔵されているiPhone、iPadまたはiPod touchで時計の自動設定をオフにした後に1970年1月1日に設定して再起動[ 3]すると、Appleのロゴマークの画面のまま動かなくなるバグが発生した。このバグが発生した場合、不具合から復帰するモードでも対処不能となり、アップルストアでの修理対応になる。タイムゾーン設定に起因するものではないかと言われており、日付を限界まで戻すことでタイムゾーン設定の状態によっては値が0以下になってしまい、システムに破壊的な影響を与えるのではないかと考えられる。このバグはiOS9.3にアップデートすることで改善される[109]。また非公式ではあるが、完全に放電した後に充電することで解消されることもある。